事業をする者は先ず、人としての生き方を学ばなければならない。 心掛けが間違っていて、どうして成功を語ることが出来るでしょうか。 事を成すには、先ず人として正しくなる...これが私が今日まで来られた理由であり、一貫した人生の基本理念です。 先ず、「水を飲む時、井戸を掘った人を忘れない。」と言う中国の昔からの教えを忘れてはなりません。 私達中華の子孫は、たとえどんなに成功しようとも私達を育んでくれた中国の土地を忘れてはなりません。 改革開放の金の鍵を借り、私達は近年中国飛躍的発展の門を開けました。 然しながら、今日の発展のチャンスは何代、何十代もに渡る中国人共同の努力の蓄積の結果です。 私達は絶対に祖先、つまり原点を忘れる様な卑怯な人間になってはいけません。 私は、運は能力が有り、且つ心理状態が良好な人に訪れると思っています。 欧米の経済界で成功した人の中では“運は能力の一種の表れであり、運は即ち能力である。” との言葉があります。 私はこの言葉を少し言い換えたいです...「心理状態が良い人にのみ運は訪れやすく、心理状態が良い人のみが運を能力に変え、理想の結果を得ることが出来る。」と。 私は、この世に永遠の敵は無く、******の敵は自分だと思います。 私は何かを成す過程が好きで、その過程で奮闘するこの上ない快感を楽しんでいます。 更に私は、この世に救世主は存在しないと、自分のみが自分を救う事が出来ると信じています。 自己を主とする事を堅持しながら、同時に、「一花独放不是春,百花齐放春满园」(一人が良くても意味が無い、皆が良くなるべきである)という理念を深く信じています。 良い友人は一生の財産であり、友人を作る事は私の長年ずっと変わらない追求です。 誰とでも簡単に友情を結ばないと言う観点には同意しますが、新しい友人を作らずして、何処から古い友人が来るのでしょうか? 新しい友人を作らず、その対価である時間と精力を費やしたり、時にはあえて授業料を払ったりしなければ、結果として貴方の友達の輪はますます小さくなり、新しい情報や知識にも疎くなるでしょう。 世界は多様化しており、私達は相手の立場になって思考する事を学び、他人の個性を尊重しなければなりません。 自分の見解を堅持する事は正しいですが、同時に友人の忠告を聞き入れ、思考しする事は、私達にとって、とりわけ若い人達にはとても有益でしょう。 日常生活で友人を作る目的は、決して友達から利益を得る為でも、ましてや懐を覗いたり、秘密を探ったりする為でもありません。 友達と付き合う主な目的は、情報と観点を交換し合い、お互いの足りない所を補足しあうと言う、一種のとても自然で少しも余すところない交流であり、お互いに助け合い、共に勝つ事を追求するモデルです。 友人が最も困難な時には見返りを期待せずに助けます。 良い友人なら永遠に貴方を覚えている筈です。 ビジネス上の友人と付き合う場合、ポイントは少し違います。 一般的に双方に一定の能力を持ち、2者が一体になり、長所を取り入れ、短所を補う事が出来ます。 こうする事で、協力すれば1+1以上の効果をもたらすでしょう。 利益を分配する時にはお互いを思いやり、自分一人でやる以上のレベルの利益を得られた時点で満足し、あまりに執着し過ぎてはいけません。 もし、これらの条件を満たせないなら、共同でビジネスはしない方が良いでしょう。 特に友人については、ビジネスと友情のどちらも上手くいかず、二重の損失になる可能性があるでしょう。 共同で商売をするのはお金を儲ける為です。 友人同士二人の共同ビジネスで、二人分以上の利益を生む事が出来ないなら、つまり、その時点で既に、”別れ”のリスクが生まれる事を意味しています。 ビジネス上、私は「他人に損をさせ、自分の利益も生まない事は断固としてせず、自分だけ利益を得る事も出来るだけしない」を心がけています。 そうすれば、他人と自分共に利益があるでしょう。 「人は皆利己的なもの」 という観点に私も賛成します。 利益を前にすれば、先ず自分の利益を考えるのが人情です。 では一つのチームを引っ張るリーダーはこの人間の弱点にどう向き合うべきでしょうか? 私は、目の前の利益と長期的な******の利益の間の関係を強調する事から解決に着手すればよいと思います。 目の前の利益を他人に譲り、利益を失うリスクを自分が背負える様になるべきです。 こうしてこそ、やっと皆の信服を得られ、チームの凝集力を生み、心を一つに協力し合い、長期的な利益を生みだす門を開くでしょう。 この様にすることこそ、******の利益を得られた時に他人が貴方に対して嫉妬しない方法でしょう。 何故なら貴方は、誰よりも先見の明があり、心が広く、そして多くのリスクを背負ったのですから。 私の人としての原則で比較的突出した欠点が「世間体を気にし過ぎる」事で、恐らく上海の男性の普遍的な現象の一つでしょう。 人として先ず、自分を大事にすると言う原則のもと、潜在する利己的な本性を回避するのではなく、極力自分の虚栄心を満足させる様にします。 それは、自分が利益を得られ、他人の利益を損なわせない事が原則で、他人も同時に利益を得ることが出来たなら尚更良いでしょう。 その唯一の方法は、絶えず努力し自分を向上させ続ける事であり、その結果自己の虚栄心を満足させ、同時に自分や周りにに幸せをもたらす事が出来るでしょう。 総経理:王必雷 2008年7月 |